第13回講演会 開催レポート

REPORT

第13回講演会は、川崎医療福祉大学 医療福祉デザイン学科の学生による卒業研究「お母さんからはじめよう!くらしき健康プロジェクト」との共同企画で行われました。小さなお子さんを持つお母さんに参加いただけるよう、託児所、育児相談ブースを今回限定で準備しました。また、乳がんの早期発見につながるよう、乳房セルフチェック指導のブースを設けました。

2016年11月29日、倉敷市民会館において第13回講演会を開催、147名のご参加をいただきました。ブロンズサポーター(講演会参加3回で認定)はあらたに10名誕生し191名となりました。ゴールドサポーター(講演会通算6回参加、サポーターズミーティング2回参加で認定)はあらたに23名誕生し、現在90名です。

今回の講演は「乳がんとけんしん」をテーマにした2題。倉敷市保健所 健康増進センター所長 檜垣 みちよ先生から「受けていますか? 年に1回カラダのメンテナンス“けんしん”」、川崎医科大学附属病院 乳腺甲状腺外科 野村 長久 先生から「もっと知ろう、乳がんについて」と題してご講演いただきました。

檜垣先生のお話では、「健診」とは健康診断のことを意味し、自分の健康状態を知り生活習慣病の予防や、隠れた病気を発見するために行うが、いくら正常値であっても、その人によって異なるので毎年受診し、自分の正常値を知ることが大切、と説明されました。また「検診」では、特定の病気を早期に発見し、早期に治療することが目的と説明されました。

倉敷市の死亡原因の3割はがんで早期発見・早期治療のためには定期検診を受けることが重要。がん検診では精密検査が必要か否かを調べるが、精密検査が必要になった場合は、検査受診機関やかかりつけ医に相談をと呼びかけられました。

野村先生のお話では、近年乳がん患者は増加し、20歳以降なりうる身近ながんと説明されました。日本の検診受診率は先進諸国と比べるとかなり低く、34.2%で日本人の性格もあるかもしれないが、夜間勤務有無や年収など生活背景も影響しているのではと指摘されました。また市町村と専門医療機関同士が連携し検診をアシストすることで、地域住民が大規模病院とかかりつけ医を使い分け、苦しい思いをしている患者さんを待たせることなく治療できる体制を作ることが理想と話されました。 最後に「早く見つかれば治る確率も上がるので、月に一度セルフチェックをして早期発見につなげましょう」と呼びかけられました。

サポーターの「声」(アンケートから)

実践していること(講演会6回以上の参加者)

●身近な、かかりつけ医を持つことを周囲のかたにすすめている
●新たに「かかりつけ医」を探している
●町内老人会に1ヶ月に1回話をしている
●自分が行っている医院で、先生に相談し、あっちこっち病院をかえないようにしている

実践してよかったこと(講演会6回以上の参加者)

●顔を覚えてもらい、次回行きやすくなった
●例えば「歯の治療先を探している」という人に、ここで学んだことを情報提供した結果、その方が受診し喜ばれた

フリーコメントから

全体を通して

今回は学生さんの司会がフレッシュでよかったですね。わがプロPRポスター制作に続き、若い力に期待しています

講演について

乳がんの具体的な写真など詳しい資料が多く、とても分かりやすかった。日頃からよく点検しないといけないと思った。役立つ講演を拝聴させていただきまして誠にありがとうございました

健やかブースについて

いつも健やかブースで色々な測定を受け相談にものってもらっています。自分の体の現状が分かり、安心感がもてるのが嬉しいです