第8回講演会 開催レポート
REPORT
2015年8月28日、倉敷市民会館において「わが街健康プロジェクト。」第8回講演会を開催、162名のご参加をいただきました。講演会参加3回で認定されるブロンズサポーターは今回あらたに19名誕生、累計206名となりました。
左:倉敷第一病院 内科 秋山 陽子先生
右:倉敷成人病センター 管理栄養士 山本 奈々代先生
今回は「糖尿病 はじめの一歩 ~糖尿病『何が』いけないの?~」と題して倉敷第一病院 内科 秋山 陽子先生に、「糖尿病食は健康食 ~上手な外食の摂り方~」と題して倉敷成人病センター 管理栄養士 山本 奈々代先生に、それぞれご講演いただきました。
講演前に開催している健やかブースには、68名の方が参加されました。今回、講演内容にあわせて測定コーナーに血糖値測定を設けたところ、大変好評いただきました。毎回開催している骨密度・体脂肪・血圧の測定、介護・健康・お薬・栄養の各相談、脳トレコーナーも盛況で、皆様、ご自身の健康チェック・健康維持に積極的に活用されていました。講演会場を使って行ったリハビリ体操では、四十肩・五十肩に効果的な体操、持久力アップに効果的な体操、体幹を鍛える体操の3種が行われ、皆さん積極的に参加されていました。
秋山先生のお話では、糖代謝のしくみを自動車に置き換え(糖質:ガソリン、タンパク質・脂質:車体・タイヤなどのボディ、ビタミン・ミネラルなどの微量元素:エンジンオイル・ブレーキオイルなど、インスリン:エンジンを動かすカギ)、キーが働かなければガソリンは燃焼されない、と説明されました。食の欧米化が日本人の糖尿病増加を引き起こしている歴史的背景、さらに、さまざまな合併症事例を示され、積極的に糖尿病治療を受けること、日ごろから適切な食事、運動を心がけることを呼びかけられました。倉敷美観地区やイオンモール倉敷を実際に歩かれて歩数計測したスライドを紹介されると、参加者からは楽しそうな声がありました。身近な場所で気軽に健康づくりを、というメッセージが会場にも届いたようです。
山本先生は、秋山先生のスライドとリンクし、倉敷美観地区やイオンモール倉敷を歩くシナリオにそって、つまみ食が運動分以上のカロリー摂取を招くことや、飲料物摂取で多量の糖質を摂取する可能性があることを紹介、飲料物の砂糖含有量を角砂糖やスティックシュガーの個数で表したスライドには会場からはどよめきがあがりました。外食の取り方の工夫について、さまざまな外食店舗の代表的なメニューについてカロリーと共に主食・主菜・副菜のバランスを示され、これらを偏り無く摂取するよう注意すること、また、過剰な糖質は血糖値を上昇させやすいため、カロリーだけではなく栄養成分表示にも配慮することをお進めいただきました。
アンケートでは、「外食は炭水化物が多かったが、定食を考えるようにします」「これからも食事・運動を頑張って薬を飲まないですむようがんばります」「歩きます!」といった健康づくりへの意欲のほか、「身近な場所を紹介していただき、興味も増し、楽しめました」「講演1、2とも大変わかりやすく、倉敷への地元愛も感じることができました」と、講演を通してサポーターの皆様の胸にわが街・倉敷への想いが広がったと感じられる声もありました。
次回は11月6日開催、プロジェクトスタートから2周年を迎え、待望のゴールドサポーターが誕生、認定式を開催します。医療者、サポーターの「輪」が、さらに広がっていくことを期待しています。