第17回講演会 開催レポート

REPORT

初のプラチナサポーターが誕生しました

今回の第17回講演会で初のプラチナサポーターが2名誕生し認定式を行い、プラチナサポーター認定証を贈呈しました。 「これからも、かかりつけ医について皆さんと考えていきたい」「周囲にこの活動のお話をしたら参加したいと声が挙がった。元気な限り参加したい。」などコメントをいただきました。

2017年11月28日、倉敷市民会館において第17回講演会を開催、189名のご参加をいただきました。ブロンズサポーター(講演会参加3回で認定)は260名、ゴールドサポーター(講演会通算6回参加、サポーターズミーティング2回参加で認定)は96名、今回初めて誕生したプラチナサポーター(講演会通算6回参加、サポーターズミーティング通算4回参加、わが友ポイント30ポイント獲得で認定)は2名となりました。

テーマは「肝疾患」で、水島中央病院 院長 松尾龍一先生は、肝臓の働きについて食事から吸収された栄養を使いやすいように形を変え全身に送り出し、使わない栄養を蓄えることもできると話されました。また、肝疾患の原因から見た分類として、ウイルス性肝炎と脂肪肝、その他(自己免疫性肝炎など)が挙げられ、ウイルス性肝炎は薬の発展により減少傾向だが、生活習慣の問題から脂肪肝が増加していると述べられました。脂肪肝には、アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪性肝疾患があり、アルコール性肝障害は長期にわたり過剰な飲酒が主な原因と考えられ、非アルコール性脂肪性肝疾患は明確な原因は不明だが、肥満、高血圧症、糖尿病、脂肪異常症を基盤とするメタボリック症候群の肝臓での表現型と考えられており、食事療法や運動療法、非アルコール性脂肪肝炎に対しては薬物療法も必要と説明されました。

重井医学研究所附属病院 診療部門長 池田 弘先生は、メタボリック症候群(以下メタボ)もロコモーティブ症候群(以下ロコモ)も根っこは同じで栄養と運動のバランスが大切と話されました。メタボはドミノ倒しのように病気が進み、進行するほど止めることが難しくなるので早めの対策が必要とし、ロコモは筋肉の衰えから起こる病気で、ほっておくと寝たきりになる可能性があると説明されました。栄養面で、油を控えても糖質から脂肪になるので糖質の取り過ぎにも気を付けること、また血や肉を作る肉や魚も適度に摂取することを勧められました。「病気を薬で治す時代から生活習慣で治す(予防する)時代になってきている。医療従事者主体の健康作りではなく、自立した市民になって病気を減らしていきましょう」と会場に呼びかけられました。

サポーターの「声」(アンケートから)

実践していること(講演会6回以上の参加者)

●町内で月1回話をしている。
●大きな病院と日常のかかりつけ医院とに分けている。

実践してよかったこと(講演会6回以上の参加者)

●先生と話をよくして何事もたずねて話し合いをすること。
●患者を中心に医療機関の利用の仕方を考えるようになった。

新規参加者の声

●大変興味がありました。
●いつまでも健康な身体でいたい。地域の集まりでもこんな話聞いたよ!と広めていきたい。


事務局スタッフの「声」

「わが街健康プロジェクト。」では、地域の皆さまと直接関わる機会が増え、楽しみであるとともに緊張感を持って参加させていただいております。参加者の方が「わが街健康サポーター」として地域医療のあり方について考え、学びの立場から伝える活動へと認識を新たにされていく様子が伝わってきます。また、かかりつけ医や行政の立場からもご協力いただき、地域での交流が拡がっており、その輪をさらに大きくしていきたいと思います。今後もスタッフとしてサポーターの皆さまと共に同じ目標に向けて活動させていただき、この活動を幅広く広報できればと思っております。
川崎医科大学附属病院

私は血圧測定をさせていただきました。初めての参加でしたが、倉敷にある医療機関の皆さんと交流を深めることもでき、楽しく過ごすことができました。また、血圧測定をするなかで、名札を見て「そちらの病院にもお世話になっています」との声かけが何回かあり、地域の方々と医療は密につながっていることを実感しました。また、多くの方々が自身の平均的な血圧を把握しており、自己管理されていること感心しました。地域の方々との交流を深め、健康意識をもってもらうためにも「わが街健康プロジェクト。」の存在は重要な役割をしているのだと感じました。
倉敷平成病院(健やかブース)