第3回サポーターズミーティング 開催レポート

REPORT

なぜ「かかりつけ医」を持つことが大切なの?皆で意見交換

10月22日、対話型企画「サポーターズミーティング」第3回を開催しました。この企画の参加対象はブロンズクラス以上に認定されているサポーター、構成はミニレクチャー2題とグループ討議(ファシリテーターとして医療職、プロジェクト事務局スタッフが加わる)としています。テーマは「かかりつけ医」とし、事務局スタッフ 倉敷リハビリテーション病院 総合相談・地域支援部 地域連携室 課長 岡本 典子 氏からは「かかりつけ医を持ちましょう」、イマイクリニック 院長 今井 博之 先生からは「かかりつけ医 現在とこれから」と題して、それぞれお話しいただきました。

ミニレクチャーでは、かかりつけ医と総合病院の違いを「森全体をみる」「木 1本をみる」とたとえ、全身状態を把握して体調が悪いときも総合的に診てもらえるメリットを紹介しました。日常の体調管理についてはかかりつけ医を受診し、専門的な治療が必要になった際には総合病院へスムーズに紹介してもらう、といった上手な医療機関との付き合い方を提案しました。また、今井先生からは、在宅の患者さんに寄り添う思いや平素の診療活動についてご紹介いただいたほか、医療機関・介護機関との連携や地域包括ケアシステムについてもお話しいただき、在宅での看取りを希望する患者さんを支援する体制作りが進んでいることを会場に伝えられました。さらに「伝えたいことはメモして準備」「よりよい関係づくりはあなたにも責任がある。相互努力が必要で、求めるだけではダメ」等、医療機関にかかる時のアドバイスもいただきました。ご趣味のスポーツ吹き矢のお話も交えていただき、会場の皆さんも興味津々で聴講されました。

各グループでの自己紹介や、ミニレクチャーに関するクイズで会場の雰囲気が和んだところで、サポーターの皆さんに①本日のミニレクチャーを聴いてあらためて考えること②なぜ、かかりつけ医をもつことが必要なのか③サポーターとして何ができるか と呼びかけ、グループでの意見交換が行われました。

議題①については「今日は○○の検査のをしますか?、しませんか?と聞かれるよりも、先生主導で進めてくれるようなかかりつけが良い。気楽に何でも話せて、適切にアドバイスしてくれる先生がよい」「自宅近くの開業医で診てもらっていて、満足している。緊急時のことを考えると、やはり近い所が好ましい」など、身近な相談役としてかかりつけ医と良好な関係を築いていく必要性をミニレクチャーから感じ取られたご意見がありました。

議題②については、「かかりつけ医に電話で相談したら、以前の情報があったのですぐにわかってもらえた。覚えていてくれてうれしかったし、頼もしかった。安心できた」「かかりつけ医と上手に付き合うにはメモをとっておくことが大事。家族全員で記録(薬など)を共有できることが大事」「サポーター同士でかかりつけ医の情報交換ができた。教えてもらったクリニックに行ってみようと思う」と、かかりつけ医との付き合い方や見つけ方についてもさまざまな意見がありました

議題③については「お稽古仲間などわが街の活動を知らない人に声をかけ広げていくのが私の仕事だと思っている」「かかりつけ医を自分が持っていたら、良い点をみんなに伝えたい。今は、健康だから、今日の話は今後の参考にしたい。周りにも伝えていきたい」「家族や親せき、まわりにも、なんでも倉中と言う人が多い。なんでも倉中は違うよと教えてあげている」など、心強い言葉があがりました。

今回のサポーターズミーティング参加で、「考える」ステップを修了された45名がゴールドサポーター認定のはこびとなりました。2015年11月6日に開催される第9回講演会参加にて認定される方は11名おられます。合わせて56名の方を対象に、第9回講演会にてゴールドサポーター認定式を開催、プラチナサポーターを目指す次の「広める」活動に役立つグッズを贈呈します。新たなステップに進まれる皆さんとともに地域医療について広めていけることを、共催病院スタッフ一堂、楽しみにしております。